おいしそうなブドウが枝からたれています。
そこへお腹をすかせたキツネがやってきました。
名前は「グレーピー」といいます。
「なんてうまそうなブドウなんだろう!」
木によじ登ってみたり
ジャンプしてみたり
でも一粒だってうまくとれませんでした。
しばらくブドウをながめていたグレーピーが言いました。
「フン、あんなブドウおいしくないや。まだすっぱくて、食べられやしない。」
ブドウをにらみつけると、そのまま行ってしまいました。
これは子供のころ一度は読んだことのあるイソップ物語の
中の「キツネとブドウ」のお話です。
“人の中には自分の力がないくせに、
他の理由にしてあきらめてしまう人がいます。
何だって試してみる努力が大切です。
自分の悪いことを人のせいにするのはもっとよくありません。”
という意味の教訓です。
本当のお話はこれでおしまいですが、実は続きがあったんですね・・・
続編. テクテク歩くうちに一軒のお店の前にやってきました。
中にはいるとおいしそうなにおいがしています。
ハンバーグも、コロッケもパスタも、ケーキも...
グレーピーはお腹一杯になるまで食べてつぶやきました。
「ボク、葡萄屋に
住みついちゃおうかな・・・」
こんな心当たりのある方はグレーピーのことを
思い出してくださいね。
そして彼のように葡萄屋へ、心とお腹を満足させに来てください。
きっと、頑張る力がわいてくる!!
と思います。